地震の防災対策について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地震の防災対策として著者らが提唱している地震警報システムについて説明したものである。この警報システムの原理は, 地震波動の伝わる速さと電気あるいは電波の伝わる速さの差を利用して, 震源地に近い点での地震情報をいち早く大都市に伝えようとするものである。送られて来た情報は判断センターで処理され, 一般家庭への警報を行なうとともに, オン・ラインで直結した各種重要施設の非常処理装置に信号を送り, 自動的に停止復元を行なう。このシステムは伝ぱ速度の差を利用するものであるから直下型の地震に対しては無効であり, 東京の場合70km以上離れている相模湾岸から房総半島南にかけての地震好発地域を震源とするものが対象となる。このシステムの実用化に残された問題点として, 1)このシステムに最適の地震計の開発と情報伝送, 2)地震情報の判断基準の設定, 3)このシステムの効果の調査, をあげている。そして, 将来地震予知法が完成されるまでのつなぎとして, また完成された場合はそれと組み合わせて効果的に機能を発揮できるであろうと述べている。
- 1977-06-15
論文 | ランダム
- 海外Topic & Report フランス年金制度の現状と行方
- 時の判例 労災就学援護費支援打切決定の行政処分性が肯定された事案--最判平成15.9.4
- 昭和50年代の公社債市場概観 (公社債市場の新展開)
- 公信用膨張の金融的影響 (公社債市場の諸問題)
- 現代金融と公信用 (公社債と金融機構)