地盤凍結工法を主とした山留めの施工例
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概要
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地盤凍結工法は, (1)凍結により土の強度が極めて大きくなる, (2)しゃ水性が非常にすぐれている, (3)凍結状況のは握が比較的容易である, (4)凍結範囲や程度にむらがない, (5)自然解凍時間が長いので不測の事態に対する時間的余裕がある, などの利点がある反面, (1)凍結膨張により周囲に影響を及ぼすことがある, (2)施工コストが高い, (3)地下水の流速が大きい場合には凍結が阻害される, などの問題点がある。本文はこのような特徴をもつ地盤凍結工法について, まずその歴史と凍結土の力学的性質を概略述べ, 次にこれまで多方面にわたって施工された例の中から山留めに利用された主なる施工例の大要を紹介している。ここに示した例は, (1)河底横断施工例, (2)道路横断部の施工例, (3)たて坑部の施工例, (4)埋設管部の施工例, (5)開削底部の施工例, (6)シールド発進部の施工例, (7)地下タンク築造の施工例, である。そして前述の問題点が解決されれば, その適用範囲を拡大し, 量的にも需要の増大が期待されると述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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