読売新聞大阪本社新館新築工事における山留め設計と施工
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
読売新聞大阪本社新館新築工事において, 大阪の水量の多い洪積砂レキ層で28mにおよぶ地下掘削を行なった。この洪積砂レキ層は常水位GL-8.5mであり, また道路には埋設物が多く周辺はホテル, 商社, 事務所などが密集しており, 施工条件としてはかなり厳しいものであった。そこで本工事はディープウエル排水工法を併用したイコス壁および支持真柱ピヤによる全館逆打工法を採用した。本文はこの工事における, (1)山留め壁, 逆打く体支持真柱ピヤ, 支保工, 掘削方法, 排水工, 計測管理などの山留め計画, (2)真柱, 基礎, 地下外壁, 内壁・スラブなどの地下部分の構造設計の考え方, (3)土留め壁に対する土圧, 水圧の仮定とイコス壁の応力算定, (4)イコス背面側圧の測定結果, などについてその概要を紹介し, イコス壁背面に作用する土圧, 水圧については仮定値と各段階ごとの計測結果を比較してまとめてある。また水の多い大阪洪積砂レキ層におけるイコス工事実績についても比較的詳細に報告している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク