根切り工事における切バリプレロード工法
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概要
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市街地やごく軟弱な地盤における根切り工事の際の周辺地盤沈下を少なくするために切バリプレロード工法が有効である。ここでは実際に切バリプレロード工法を導入した多くの現場のうち, 計装安全管理を行なった二つの現場の施行例を示してプレロードの効果を検討した。一つは広島市中心部の地下水位の高いアサ土地盤における地下工事で, 山留め壁は60cm厚のRC連続地中壁である。第二の例は東京大手町の, G.L-15mまで日比谷粘土層が続き, 以下東京層, 第三紀層と続く典型的な東京下町の地盤におけるもので, 山留め壁はアースドリル機による連続柱列で, 切バリはH鋼400^2シリーズである。プレロードはそれぞれ設計軸力の50%および60%を導入している。施工中, 土圧計, 鉄筋計, 間ゲキ水圧計などで測定した山留め壁に作用する土圧, 応力, 変形量の測定結果を図に示している。そして, プレロード導入により架構全体の剛性が上がり周辺の地盤や近隣の構造物への影響防止に大いに効果が認められ, また著者らの提案した山留め計算新法はかなりの精度で計算ができたと述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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