老朽タメ池の維持管理面におけるグラウティング評価の概念
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概要
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老朽タメ池の修復のために行なわれるグラウティングの考え方とその改良効果の評価の方法について述べたものである。まずタメ池の漏水のタイプや性向について説明し, 漏水量や漏水の径路および堤体の安全性の調査のポイントを述べている。次に, 堤体の構造を改修しない場合の補修グラウト工では, 新たにグラウトにより一体化した中心コアを堤体内部にある幅で人工的につくるという考え方をとるべきことを述べ, この場合の注入形態と注入材料の適正条件および注入量の決定方法について概説している。そしてグラウトによる改良効果として, グラウト施工前後の一軸圧縮強度や圧縮性などの力学的性質の変化を実測例をあげて示し, また貯水位と漏水量の関係を観測することによりしゃ水性やパイピングに対する改良効果を評価できることを示している。また水質分析や電気探査, 電気的水質探査などの方法で漏水径路を探索することにより, 改良効果の評価を有効に行なうことができると述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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