朝霞水路のアンダーピニング
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概要
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近年, 急激な水需要量の増大に伴う地下水の利用が盛んに行なわれ, 朝霞水路(埼玉県志木市, 昭和39年竣工)は昭和45年ころより年間10cmの地盤沈下地域に巻き込まれた。このため, 水路のクイ基礎部と無基礎部との境にずれが生じ, 補修工事の必要が起こった。特に重要な堤防上流1ブロック, 下流2ブロックの無基礎区間について, 種々の補修工事上の制約からアンダーピニング工法を採用し, 設計施工した報告である。設計方針としては施工中水路函体に悪影響を及ぼす心配が大きいため, 各施工段階で条件(荷重, タワミなど)の変化に応じて, 函体が設計当初の応力状態以内にあるように検討することとしている。特に, 埋戻しの段階ではH鋼横ゲタのタワミが変化するため, この段階における函体応力の検討を行ない, 慎重に施工を行なった。工事を終えて, 今後留意すべき点として11あげ, 今まで経験した工事の中では安全面, 施工面において全工事期間を通じて, まったく気のぬけない緊張の連続を要求された難工事の1つであったと結んでいる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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