地盤安定処理の効果の2,3の確認法について
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概要
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地盤安定処理工法の効果の確認について, 特に深層地盤での効果の確認が困難な薬液注入工法の効果の計測法を室内実験により調べた結果の報告である。土の含水比や薬液の種類により難易の差はあるが, 回転スリット付中性子水分計による方法で, 土の初期含水比による計数率の調整やプローブをある深さ以上に入れることにより, 放射線影響範囲内での薬液の浸透範囲や方向が推定できる。また, 流水中の薬液の挙動の探査には原子吸光分析法を用いて, 薬液の種類, 注入量と止水率の関係を求めた。その結果, 注入量が多いほど薬液の流出濃度が高いことやゲルタイムが短いほど最大拡散状態に達した時点での流出濃度のピークが早くなり, その後流出イオンは減少し, 薬液が有効に働くことなどを流水の分析より示している。つぎに蛍光X線分析法を用い, 炉乾燥後, 粉砕加工した試料の波長分析により薬液濃度を調べ, 定量分析を行なうことにより, 強度や固結範囲の測定が可能であることを説明している。そして, これらの方法を現場に適用することにより, 薬液注入の信頼度が向上することを述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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