逆T型壁体の変位と土圧の観測
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概要
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側壁の変位がきびしく制限される船舶試験水そうを設計するために模型水そうをつくり, この水そうの側壁を形成する逆T型壁体に水圧を加え, 水圧の変動によって生じた壁体の変位と側面の土圧, 底面の接地圧について観測し, 変位の原因と裏込め材料の種類による壁体変位の抑制の効果を検討した。得られた結果は次のとおりである。(1)逆T型壁体のような垂直部の高さに比べて, 十分広い幅の基底部をもつ壁体を側壁とする水そうでは, 水圧の大部分を底面のセン断抵抗と地盤反力で受けもつ。(2)側壁頂部の変位を小さくするための効果は, 材料として最適含水比で締固めた砂を用いた場合に大きい。(3)接地圧分布を測定することは, 解析を行なうにあたって有用である。(4)壁体の変位を傾斜計の測定値から推定すれば, 壁体の変位は壁体の回転, 地盤のセン断ヒズミ, 直立型のタワミの和と考えてよい。(5)壁体側面に働く土圧は, 壁体の水平変位に比例して増減する。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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