マサ土の特性と問題点
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概要
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花コウ岩類の風化残積土であるマサ土の成因過程を岩質, 地形, 地質, 地史, 侵食度などの状態から説明し我国のマサ土の分布地域を示している。マサ土の複雑な特性および工学的性質の判定は, マサ土の一次的性質である鉱物組成と風化度および間ゲキ比, 含水比, 飽和土などの二次的要素との関連性からは握されている。ついで, マサ土の盛土, 切土および建造物の不同沈下などの災害に対する安全性への検討が述べられている。試験および調査は, 室内実験として主に, 風化度の判定, 石英・長石・有色鉱物の判定および組成, 腐食率, コンシステンシーなどに注目し鉱物組成試験, 土粒子内空ゲキ測定, フッ化水素酸腐食試験, コンシステンシー試験, 土粒子の破砕性と試料の調整が行なわれ, 原位置試験としては, セン断特性, 浸透性, 侵食抵抗, 節理, 破砕帯の有無の判定を目的として爆発エネルギーによる貫入抵抗測定, 現場セン断試験, 現場引張り試験, 弾性波探査によるリッパビリティの測定, 浸透能測定, 侵食抵抗測定などが実施され, それに対する検討がなされている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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