超大型ウエル工法によるLNG地下タンクの設計と施工
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概要
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容量6万klのLNG地下タンク(直径64m, 深さ28m)をウエル工法で埋立て地に建設した工事報告である。設計にさいして考慮した点は, 内容物であるLNGが-162℃の極低温であるため, 内そうとして断熱材が使用されてはいるが, コンクリートく体の温度は-100℃以下となり, その内外の温度差による応力も十分検討せねばならないこと, 液貯蔵後日数の経過とともに周囲および底版下の土が凍結し, く体に凍結圧が作用する。またタンク底版はN値40〜50の洪積砂層に達しているが, タンク深さの約半分は軟弱埋立て層であるため, 地震時土圧に対する検討を要し, 加えて側壁施工の方法はオープンウェル工法を採用しているので, 施工中の偏土圧についても考慮した。施工は地下水面(DL+2.5m)まで開削し, その盤よりDL-18m付近にある不透水層に1m以上入る鋼矢板を打ち込み止水壁とし, 仮締切りの内部に深井戸3本を設置して内部の地下水を排水した。なおく体施工中および施工後にわたって, ウエルの沈下量, 側面にかかる土圧, ウエル本体の応力が計測されている。
- 1977-03-15
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