地盤凍結と強制解凍による凍上・沈下の一考察
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概要
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凍結工法に関しては, 軟弱なシルトや粘土地盤の凍結膨張によってそのすぐ外側の未凍結地盤が押し上げられて地表面が隆起するという上方変位と解凍による沈下などの予測と対策とが残された問題点であるとの理由から, 軟弱地盤内で換算直径6m, 長さ21mの馬てい状凍土が成長するときの未凍結地盤の上方変位と, 解凍による沈下の測定結果から見出される特性を手がかりにして, 特に馬てい状凍土の中心線上の地表面で測定した上方変位と沈下の経時変化計算を試みている。このような解析により, 冷却日数と単管凍結終了までの冷却日数とから, 凍土の中心線上における地表の上方変位を求める式を提示し, また, 解凍日数と単管解凍終了までの解凍日数とから, 解凍土の沈下による地表面の沈下量を与える式をも示している。さらに, 強制解凍による地表の沈下は, 解凍収縮と解凍土の沈下に起因し, 特に解凍土の沈下が本格的に現れるのは単管解凍終了以後であることを明らかにしている。また, 強制解凍による地表の経日沈下は, 凍結時における地表の上方変位より大きいとしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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