海水で汚染されている地域における安定液の分散解膠剤
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概要
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海水が地下水に含まれる地域で泥水工法の施工を行なう場合には, 安定液がNa^+, Ca^<++>, Mg^<++>などによって汚染されて安定液としての機能を著しく低下させる可能性がある。この安定液の海水汚染防止対策として金属イオン封鎖剤を安定液に添加する方法を考え, これについて検討した。予備実験により金属イオン封鎖剤としてヘキサメタリン酸ソーダ(カルゴン)を選び, これを使用して作成した清水安定液の海水およびセメント汚染に対する有効性を凝集現象によって調べ, 安定液にカルゴンを添加することによって凝集を防止することが可能であることを確認した。また上記イオンによる安定液の汚染程度を判定する方法として, バック・ティトレイション(Back titration)法を確立した。その原理は汚染安定液にNaclあるいはCacl_2を添加して, 安定液が凝集したときのNaclあるいはCacl_2の量を求め, 非汚染安定液の凝集必要量と比較することにより再使用, 廃棄などの判定を行なうもので, 現場で容易に実施することが可能である。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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