高圧放電によるS波発生法に関する実験(その4) : ウェルシューティング方式を発展させたS波計測法
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概要
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高圧放電式S波発生法に関して, すでに横方向(水平方向)の計測方式を実用化したが, 縦方向(垂直方向)の計測についても実用化の見通しが得られたので, 今回装置を試作して現場実験を行なった。試験孔として, 深さ20mの震源孔を中心にして北側4m地点に鋼管をケーシングパイプとした受振孔を, 南側4m地点に塩ビ管を使用した受振孔をそれぞれ設けた。受振孔の深さは50mあり, GL-6m〜48m間に2m間隔で受振点を設け, 震源孔のGL-5mおよび-18mを震源とするS波を測定した。なお, 北側の受振孔においては, 鋼管を入れる前の裸孔の状態でも実験を行なった。実験の結果, 放電電圧は10KV前後が適当と判断され, スリット方向については受振方向と直角方向に向けた場合にS波波形の再現性が良好であった。ケーシングパイプとして鋼管および塩ビ管を使用した場合, また裸孔の場合の各々についてそれぞれノイズもほとんどなく良好な記録が得られた。また, 本法による縦・横両放電および板たたき法により地盤のV_8を求めて比較した結果互いによく一致した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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