くい上部構造物連成系の振動特性に関するオンラインリアルタイム実験(その1) : 実験方法と粘性土中のくいの水平復元力特性について
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概要
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クイ地盤系の模型装置とデジタルコンピュターを連結し, 実験で得られたクイ地盤系の復元力特性による上部構造を含めた連成系の応答をフィードバックしてクイ頭変位を制御する方式の実験を試みている。その1では粘性土の場合について, 実験方法の詳細およびクイ地盤系の復元力特性・土圧分布を述べている。模型グイには鋼板, 模型地盤には油粘土を用い, 連成系は2質点系, 入力波は正弦波, 減衰定数h_pとして0.05。振動土圧はかなりの変位まで引張り側圧縮側ともほぼ等しい大きさで地表から深さとともにほぼ直線的に減少するが, やがて引張り土圧が地表付近より減じ土圧分布は中央深さ付近で極大を示すようになる。引張り側にできるクイと土との間の空ゲキはあまり深部へは進行しない。クイ頭の復元力はクイ面土圧の合力で近似できる。復元力曲線は楕円型でスリップは認められず, 摩擦もあまり効いていない。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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