土工事における濁水処理に関する研究(第2報) : 土の酸化・還元が凝集剤による沈澱スラッジの脱水性に及ぼす影響(その1)
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概要
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濁水を処理した際に沈殿するスラッジの脱水性に及ぼす影響について検討するために, 粘土質シルトの酸化土と還元土とを人工海水で懸濁させ, 有機系高分子凝集剤(アニオン系, ノニオン系の2種)を添加してろ過した際に生ずる沈殿スラッジの透水係数, 脱水速度および圧縮性を求めた。ろ過過程においては, スラッジ厚が急激に減少する初期, スラッジ厚が一定で上水のみが流出する中期(透水時), スラッジ内部の水が流出しスラッジ厚が減少する末期(脱水時)の3期間に分けられる。透水係数および脱水速度は凝集剤添加濃度の増加とともに増大するが, アニオン系のほうがノニオン系よりも優れている。また, 還元土は酸化土に比べて低い。透水係数および脱水速度は土質の状態, 凝集剤の種類が同じ場合にはフロックの沈下速度によって表現できる。脱水時の沈殿スラッジの圧縮率は, 酸化土と還元土の間に大差はないが, 凝集剤の種類によって大きく異なり, ノニオン系は添加濃度に対してあまり差は認められないのに対して, アニオン系では過剰添加で著しく圧縮率が増加する。
- 1976-12-15
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