PVCドレーン工法について(第3報)
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概要
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直径60cm, 高さ50cmの円形大型圧密土そうを用いて行なったPVCドレーン材の圧密促進効果に関する試験結果について報告した。使用した圧密土そうは底面非排水, 上面排水条件で空気圧により最大4kg/cm^2の載荷が可能であり, 底面には土圧計および間ゲキ水圧計が設置されている。この土そうに含水比を一定に調整した海成粘土を詰め, 載荷重を3段階とした圧密試験を行なった。試験の種類はドレーン材としてPVCドレーンおよびサンドドレーンを使用した場合とドレーン材を使用しない場合の3種類である。試験の結果, 両ドレーン材を使用した場合のほうが圧密促進効果のあることが明らかとなったが, 両ドレーン材の間の優劣の判定は困難であった。しかし, 試験終了後に行なった粘土の物理特性の調査結果によれば, PVCドレーンを使用した場合のほうがサンドドレーンを使用した場合よりも密度が大, 間ゲキ比が小となっており, 圧密促進効果が大であったといえる。また一軸圧縮強さで比較してもPVCドレーンを使用した場合のほうが大きい傾向がみられた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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