泥水掘削壁面の安定計算法
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概要
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地中連続壁工法における泥水掘削壁面の安定問題に関しては, 従来からヨーロッパを中心としてベントナイト泥水の種々な安定要素を考慮した理論が展開されているがいまだにその安定機構が明確にされたとはいえないのが現状である。筆者らはかねてからこの問題に関して種々の模型実験を行なってきたが, その結果およびこれまでの現場経験の結果から泥水掘削壁面の安定要素としてアーチ作用に着目し, アーチ作用の効果を確認することを重点に行なった実験の結果からひとつの安定計算式を提案した。この安定計算式は, 地表面において掘削したエレメントの長さを直径とした円筒形の土楔の滑落に対する釣合い式から泥水掘削に必要な泥水比重を求めるものであり, 問題を三次元としてとり扱っている。本報告ではこの釣合い式と模型実験結果との比較および実際地盤に対する本式の適用例について述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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