電磁波による岩盤の破砕 : 局部加熱の効果と熱破砕
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概要
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電磁波を岩盤に照射して破砕を行なう場合, 局部的な加熱による熱応力の影響が大きい。5種の電磁ホーンから照射される電力密度の比較を行ない, その内の2種類については水飽和砂の加熱効果を測定した。両者とも加熱効果は電力密度の分布ほどの大きな差は示さなかったが導波管内に再入してくる反射電力の大きさには特徴のある差があった。破砕効果に対する加熱領域の形状と大きさの影響を調べるため, 加熱領域の形状を円筒形で温度上昇は一様とし, その半径を6〜20cm, 深さを2〜10cmの範囲で加熱領域の大きさの影響を調べた。岩盤の特性はモルタルの例をとり加熱の進行中は不変とし, 軸対称として有限要素法により破砕量を求めた。計算によると, 加熱領域の大きさに対してはある熱量が必要で, その量は加熱温度で100℃程度であり, これ以上の温度上昇があれば破砕量に対する加熱領域の大きさによる差異はあまりない。モルタルブロックと花コウ岩について実験を行ない低い加熱温度における温度分布を求め, これを基にモデルによる破砕量を求めて実験値と比較した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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