動的荷重に対する泥水掘削中の地中壁の安定性について
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概要
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貨物列車がひん繁に走行している国鉄線の至近距離(軌条中心と掘削孔中心の距離は3.8m)で延長約180mの地中壁基礎工事が行なわれた。現場の土質は軟弱な埋土と砂質シルトからなり, 列車の動的な荷重によってこれらの層が掘削中崩壊することが危ぐされた。しかし, 列車走行時の動的な性質とそれによる地中の応力変形状態ならびに泥水中の壁面の安定化機構については未知の要素が多い。そこで安全性を確認するための試験掘削を行ない, 列車走行時の地中振動と間ゲキ水圧の測定ならびに掘削壁の変形調査を行なった。その結果, 地中に発生する加速度の特性と掘削の進行によるその変化ならびに動的な間ゲキ水圧の特性などを明らかにすることができ, さらにそれらを検討することによって本工事における安全性が確認された。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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