ダム用土としての泥岩について : 三重県企業庁山村ダムの例
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概要
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山村ダムの地形, 地質の概要と築堤材料としての泥岩の性質およびその処理対策, 施工方法について述べたものである。このダムは泥岩と砂の互層よりなる基礎上に構築されたフィルダムで, 築堤材料の大部分は泥岩を破砕したものである。泥岩をダム材料とする場合の問題点は, 築堤後風化および含水による強度の低下などであるが, その対策は, 自然密度の95%以上を確保すること, 透水係数を10^<-5>cm/sec以下にすること, および乾湿を繰り返さないことなどである。これらの条件を支配する要素をみるため, 動的・静的締固め試験, 大型一面セン断試験, レキ率による透水変化を調べる試験を実施した結果, これらの要件がレキ率, 粒径に大きく左右されることがわかった。タンピング, 振動ローラーを用いた現場盛土試験を実施し, 泥岩の採取からマキダシ, 転圧に至る過程での粒度の変化および転圧効果を調べた結果, 粒度は好ましい状態に落ち着き, 締固め密度も所期以上のものが得られることがわかった。さらに, 盛土の施工基準, 築堤材料の採取運搬, マキダシ転圧方法などについても述べている。
- 1976-06-15
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