ダム・コア用土としてのシラスの安定処理試験
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概要
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土質安定処理を施したシラスをダム・コア材として使用することの可能性を室内実験結果から検討している。処理法は添加混合法であり, 改良材としては, セメント・石灰系8種, 高分子系6種が選ばれ各々, 配合試験, 固結試験, 強度試験, 透水試験が行なわれ, また耐久試験として, 長期間の強度低下, ゼイ性増加, 止水性劣化, 洗掘抵抗劣化, 薬液溶出傾向が測定され, その試験結果が報告されている。なお, 現場での施工法としては, セメント・石灰系では混合締固め法が, 高分子系では土粒子間ゲキへの充てんによる止水性の向上が図られる混合練固め法が想定され, それに準じた方法で試料が作成されている。結論としては, 1)耐水性の改良には土粒子結合材の混入が必要であり, セメント, 特殊石灰が有効である, 2)ベントナイト混入によって止水性が向上するが, 黒ボク混入は悪影響を及ぼす, 3)ゼイ性低下に関しては, 高分子材料にその効果が期待できるものがある。4)耐久試験, 特に化学的手法に関して考慮する必要がある, などがあげられている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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