セメント安定処理路盤の改良
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
セメント安定処理の欠点とされている粘性土に対する不適さと収縮, ヒビワレなどを改良するため, 化学薬品を添加することによって工法の適応性を高める化学的改良, グラスファイバーを添加して土に引張り強度をもたせる力学的改良の2者に関して, 室内実験と試験舗装を行ない, その結果を報告したものである。室内試験においては, 化学的改良によって収縮, 膨張量が減少し, また, 力学的成長によっては, 材料のぜい性が減少するという力学特性の向上が認められている。試験舗装に対する調査では, 力学的改良がなされたものは, ベンケルマンビームタワミ量が減少し, また平板載荷試験より求めた層の等価値性を表わす等値換算係数は, 化学的改良がなされたもので約0.1,力学的改良がなされたもので約0.5増加し改良効果は明らかであり, 後者に関しては供用一年後の値も安定している。これより, 力学的改良効果は顕著なことがわかるが, グラスファイバー添加量が過大なものにはこのような改良効果が現われない。これは, グラスファイバー添加過多による締固め不良が原因であるとしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク