締固めと力学特性の相関
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概要
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土を締め固めることの目的は土の力学的性質を予定の構造物に適合するように高めることにあるとする観点に立って, 締め固めた土の力学的特性を総括的に述べたものである。まず, 従来のように最大乾燥密度, 最適含水比を基準として締固め度を規定するよりは, 力学的特性, たとえばCBRが乾燥密度と含水比でどのように変わるかを図示したほうが合理的であるとし, ついで本論に入って締め固めた土の力学的特性を(1)セン断特性, (2)変形特性, (3)透水性に分けて説明している。いずれの場合も, 締固め含水比が最適含水比の乾湿いずれの側にあるかによって挙動に非常な差のあること, また, それが水浸あるいは膨潤により, あるいは締固めの方法および締固めエネルギーの大小によって異なった挙動を示すことを述べ, これらの説明にはLambeの綿毛あるいは分散などの粒子構造説が有効であるとしている。最後にわが国のように, 土の自然含水比が最適含水比を越して高い場合には, 土のこね返しの影響を受けて, 特異な性質を示すことを述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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