営団地下鉄有楽町線の特殊工法について
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概要
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営団地下鉄8号線(有楽町線)の建設において実施した多くの特殊工事中, 4例についての施工報告である。第1は, 滞水した砂地盤に, 外径10mの複線シールドを圧気工法で通過させるため, 本シールド掘進前に, 径3mのパイロットシールドを断面内に設置した。このトンネルを利用して, 水抜きや薬液注入を実施し, シールド切羽面の安定化に成功した例である。第2は, 潜函工法と泥水壁圧気逆巻き工法を併用して神田川の横断に成功した例である。第3,第4は, 地下鉄が建物の真下を通過する場合の例である。前者は, 鉄筋コンクリート7階建て, 建物荷重7650t, 1基当たり最大480tに達するフーチング基礎をアンダーピニングした例であり, 後者は, 鉄筋コンクリート3階建て, 建物荷重720t, ベタ基礎下を押管工法で通過した例である。両者とも, 開削時の切取り面の安定化に薬液注入工法が効果的に使われたとしている。
- 1976-06-15
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