笹ケ峰ダムの施工と環境保全
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概要
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環境保全を考慮に入れた笹ケ峰ダムの施工方法について報告している。笹ケ峰ダムは, 国有保安林および上信越高原国立公園内に位置するため, 環境保全および自然保護のため以下の配慮がなされている。(1)資材運搬道路は, 従来林道の一部修正とこれに分岐した新設工事用道路とからなる。(2)土捨場はダム水没地内にとった。(3)ダムサイトは, 緑化を行なうための配慮をした。(4)取水設備への管理用道路は, トンネル工とした。(5)築堤材料採取地も, 水沈地域を予定したが, 採取量が少ないため, 採取領域を広げかつ原石山を求め, 関係機関と協議を重ね最近内諾を得たがその緑化修景に苦慮している。(6)工事終了後の緑化修景計画については, 道路緑化保全協会の提案をその基本方針とする。その要点は以下の5点である。(1)裸出ノリ面は緩傾斜とし, 小段を設け緑化基礎工を設置する。(2)基盤傾斜は50°以下とし, ノリコウ配は1割とし直高5mごとに2mの小段を設置する。(3)緑化基礎工にはわく工・金網工・排水工を設置する。(4)植物は外来種を先駆種とし徐々に郷土種に移行させる。(5)ノリ肩部にラウンディングをつける。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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