軟弱地盤における地盤とタンクの地震観測
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概要
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東京都江東区深川豊洲の埋立て地盤において, クイで支持されたLNG地上タンクの地震時挙動を明らかにする目的で地震観測を行なった。同タンクは外径約32m, 高さ約25mの円筒形をしており, 長さ約40mの鋼管グイにより東京レキ層に支持されている。地震観測に先立ってタンク内の液位が3mと12mの場合におけるタンクと地表の常時微動を測定した。地震観測に使用した地震計は振子の固有振動数が5Hzのサーボ型加速度計で, 地中, 基礎床板およびタンク頂部に合計22点が設置された。1973年8月から1974年3月までの間に合計9回の地震が記録されたが, そのうち5回の記録を数値化してスペクトル解析を行なった。また当地盤を理想化した成層地盤にモデル化して表層地盤の周波数伝達特性を計算し, その結果を地震観測結果および常時微動測定結果と比較検討したが, 今回観測された程度の地震, 常時微動の規模では観測波のスペクトル特性と重複反射モデルの伝達特性は比較的よく対応し, このようなモデルによる解析が有効であることがわかった。
- 1975-12-15
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