日本の特殊土
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
特殊土を定義するに際して, <災害を受けやすい土>, <扱いにくい土, 施工性の悪い土>, <教科書や試験法に一般に書かれている性状とかなり異なる反応を示す土>という3つの概念を提示し, しかる後火山灰質粘性土, シラス, マサ, 泥炭をわが国における代表的な特殊土としている。まず, 火山灰質粘性土については基礎地盤として扱うときはあまり問題はおこらないが, 材料として盛土などを構築する場合に土質工学的見地から問題が生じるとし, その成因, 性質, 今後の問題点などについて論じている。シラスは静的支持力が大きい, 土工が容易である, 安定処理の効率が高いなどの長所を持つ反面, きわめて侵食されやすく地震や豪雨時の災害が問題となることから, その対策について述べている。マサ土に関しては, 物理的にも化学的にも不安定な状態にある土であるから, 単に工学的要素だけでなく, その取扱いにあたっては地質, 鉱物, 物理, 化学などの要素を含めた判断が必要なことを指摘している。泥炭についてはその力学的特性を述べるとともに, その試験法に問題がある事を論じている。
- 1975-12-15
論文 | ランダム
- 無記名定期預金の表見預金者に対する貸付債権をもってする相殺と民法478条の類推適用(最判昭和48.3.27)
- 122 ゴムボールを用いた3自由度ソフトアクチュエータの開発
- 取引安全観念の機能について
- 不動産登記と民法94条2項 (民法(続判例展望--判例理論の再検討)) -- (財産法)
- 賃借権の消滅を信頼した建物競落人と民法94条2項の類推適用の有無(最判昭和47.2.24) (民法(昭和47年度重要判例解説))