軟質岩石の含水比変化が圧縮強度, 引張り強度におよぼす影響について
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概要
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岩石の強度は含水量の増減によって変化し, 特に軟質岩石においてその影響が大きい。風化花コウ岩, 風化安山岩, 砂岩, 泥岩, 凝灰岩など7種21グループの軟質岩石について, 浸水時間と含水量の関係を1年間にわたり測定し, また含水量の増減と諸強度との関係を系統的に測定し, 含水量0%の場合との比較を行なった。その結果, 岩石の含水飽和には, かなり長い日数を要し, 試料の大小によって値に差が生じる。含水比の変化と, 諸強度との関係は, 岩石の種類に関係なく含水比0〜80%の間においては強度の低下が比較的大きいが, 80〜100%の間では強度の低下が小さく, 含水比の増加の影響が小さくなる。最大含水比と強度との関係については, 岩石の種類によって異なると考え, 既往の試料も加え, 吸水率と諸強度との関係を求め, 岩石の種類によって明りょうに区別できることを明らかにした。さらに軟質岩石について圧縮強さ, 引張り強さ, セン断強さとの関係について実験式を試算し, その相互の関係を明らかにした。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1975-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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