土捨船投下土砂の分散滞積実験例
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概要
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本報文は投下点からの距離と土砂の滞積高および粒径分布の測定と解析について述べている。実験水そうは長さ500,高さ82,幅45cm, 片面ガラス, 底面厚板張りで, 土捨船は850m^3積載バージ船の1/20模型である。単純投下実験は香川県観音寺沖砂を使用し, 投下時の水そうの水深は20,30,40,50,60cmの5種類で, 各2〜7回行なった。分散防止実験では沖砂と細砂を使い, テンバ幅5cm, 高さ10cm, 側ノリ1 : 1の捨石工の中間に, 水深30,50cmに対し各1回投下実験を行なった。結果は次にまとめられる。(1)投下砂は沈降流を伴う集団沈降をする。バージ船模型は浮かした状態で投下する必要があり, これを固定した場合に比べると投下後の船体周辺の流れが著しく異なる。(2)滞積率P_0÷0.6の位置に一組の捨石工を置き, その中央に投下すると, 捨石工間にP_0÷0.8以上の滞積をみた。含砂水の拡散速度は捨石工の所で著しく遅くなる。(3)投下滞積した土砂は, 分散距離が沈下水深の1.5倍までは投下原砂とほとんど同じ粒径分布になり, これより遠くなると粒径が著しく小さくなる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1975-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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