岩石の動弾性係数と静弾性係数について
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概要
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岩石の弾性係数は, それを測定するために加えられた力の大きさや載荷速度の関数である。本論文はこのような現象の原因を動・静弾性係数のちがいという面から解明するために行なわれたものである。第三紀層・古生層の岩石, 安山岩, 花コウ岩などについて, 一軸圧縮試験のヒズミ・静・動ヤング率などの測定が行なわれた。応力σとヒズミεとの関係はσ=Aε^μ(A, μは定数)で表わされるが, μ<1の領域では応力にかかわりなく塑性変形が大きく, クリープ変形などに示される遅れもあり, 連続的に分布する無数の塑性要素と遅延要素をもつと考えるとよく説明できる。そのため動弾性係数は静弾性係数より大きく, 固結度の低い岩石ほどこの傾向が強い。また, 塑性変形はあるレベルより高い応力下で急速に増加し, 一度塑性変形が進むとその応力レベル以下では岩石は弾性的性質が強くなる。μ>1の領域からμ<1の領域に変化する応力がその岩石生成後に受けた最大応力に一致すると仮定して, 土の圧密先行荷重と同様な考え方で岩石の埋没深度が求められる。地質構造と風化には別途の考慮がいる。
- 1975-09-15
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