サンドドレーン工法の比較実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
サンドドレーンの施工法であるマンドレル工法とオーガー工法とを使用して, サンドドレーン施工時のかく乱による軟弱な粘性土地盤の強度および透水性の低下問題に関する比較実験を行なった。比較実験の方法は, マンドレル工法の適用区域, オーガー工法の適用区域および無処理区域の3地区(各々15m×15m)を設けて105日間の盛土放置期間をおき, その前後の状態変化を調査する方法によった。実験の結果得られた傾向を以下に示す。(1)オーガー方式は圧密沈下曲線の圧密度80%となる時間がマンドレル方式の1/5であった。(2)粘性土は砂分の少ないほどかく乱の影響を受けやすい。(3)かく乱時の一軸圧縮強度の変化と圧密係数の変化との関係はほぼ原点を通る直線となる。(4)マンドレル方式による乱れの範囲はサンドパイル径の1〜1.5倍であり, 深くなるほど乱れの度合いが大きくなる。以上の諸事項を総合すると, 施工時に地盤を乱すマンドレル方式よりも, 地盤を乱さないオーガー方式の方が有利と考えられる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1975-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク