沈埋トンネルと地盤の相互作用に関する実験的研究(第2報) : 断層, 不等沈下による影響
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概要
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沈埋トンネルのような連続する地中構造物が地盤の変形によって受ける影響を調べるため, 試験そう内の地盤に任意の変形を与えることのできる地中ヒズミシミュレーター装置を用い, 実験を行なった。試験そうは幅3m, 長さ3.4m, 深さ78cmで50%径0.6mmの砂を単位体積重量を1.63t/m^3,N値3に締固めて詰めた。トンネル模型はアクリル樹脂で幅20cm, 高さ10cm, 長さ3mと幅9cmのものの2種を使用した。地盤に10種の最大2mmの断層や, 最大4mまでの6種の不等沈下を想定した変形を与え, 模型のヒズミと変形を測定した。その結果1)地中埋設構造物に生ずる曲げヒズミは弾性床上のハリとして解析できること, 2)断層変形など, 水平方向の変形に対する地盤反力係数はクイの横抵抗問題で用いる地盤反力係数が, 実験結果とよく合致すること, 3)地盤の弾性波速度から求める地盤反力係数は実験結果の40〜50倍の値になることがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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