地盤の非線型な変形を考慮した送電用鉄塔基礎の引抜き耐荷力の解析 : 実測値との対比, 不同変位が塔体部材力に及ぼす影響
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概要
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送電鉄塔の設計において, 基礎の耐荷力の評価に際しては, 単に自重とセン断抵抗のみでなく, 地盤の変形を考慮する必要がある。基礎や塔体の大型化する傾向に伴い, より合理的な設計法, 省力化された施工法の開発が必要である。地盤材料の非線型な応力-ヒズミ特性, 鉄塔基礎の施工過程, および無限に広がる地盤中に単立する基礎構造などの諸条件を考慮できる三次元弾塑性解析法を開発した。鉄塔基礎の引抜き抵抗の実験を裏付ける数値解析を実施し, 引抜き力と変位, 周辺地盤の破壊などの現象を実測値と対比した。両者の値はよく一致し, 基礎の耐荷力のシミュレーションが可能であることを示した。基礎の変位が上部塔体部材の応力におよぼす影響を調べるため500kv, A型鉄塔について基礎の1脚が水平鉛直に強制変位を受けた場合, 基礎の根開きが変化した場合につき, 三次元トラス構造としての数値解析を行ない, 不同変位や, 根開きの変化の影響が基礎に近い部材に対して大きいことを示した。地盤条件や各種の基礎型式に応じ, また上部塔体との連成解析を可能とする手法の開発が必要である。
- 1974-12-15
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