穴あけベンケルマンビーム試験による舗装構造の解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
舗装各層の弾性係数を求めるための穴あけベンケルマンビーム試験法は, 現地の舗装にコアカッターで直径10 cm程度の穴をあけるだけで, 舗装厚の確認と供試体の採取をかねて, 深部のベンケルマンビーム試験を行なうことができる。本論文は, この試験法による舗装各層のタワミ計測法, その計測結果から弾性理論に基づいて舗装各層の弾性係数を求める方法, 名四国道における実測値の解析例を述べている。解析法としては, 厳密弾性論による場合と, Odemark法による場合の両者を, 三層弾性体の表面, 第一境界面, 第二境界面の変位係数で比較し, 前者の結果を図・表で示した。また後者について近似計算が行なわれたが, その結果は厳密解とよく一致し, Odemark法がこの試験の解析法として精度のよいものであることがわかった。しかし, この穴あけベンケルマン試験は弾性係数の高い材料による舗装には適用することができない。また計測値のバラツキが大きいので, 信頼できる解析を行なうためには, かなりの回数の実測を行なう必要があることを指摘している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
著者
-
植下 協
Department of Civil Engineering, Chubu University
-
植下 協
Department Of Civil Engineering Chubu University
関連論文
- 軟弱粘土地盤における泥水トレンチ掘削の安定
- STABILITY OF SLURRY TRENCH EXCAVATION IN SOFT CLAY
- 軟弱粘性土地盤における土留め背面側壁面に作用する土圧・水圧の力学挙動
- 粘性土地盤における泥水トレンチ掘削時の壁面安定解析法の適用性(『土質工学会論文報告集』Vol.31,No.3 (1991年9月発行)掲載論文の概要)
- 粘性土地盤における泥水トレンチ掘削時の壁面安定解析法の適用性
- 軟弱粘性土地盤における泥水トレンチ掘削の安定
- 1290 打設状態がアースアンカーの引抜き抵抗力に及ぼす影響
- DETERMINATION OF AQUIFER THICKNESS BY PARTIALLY PENETRATING WELL
- TRANSMISSIVITY TENSOR IDENTIFICATION FROM PUMPING TEST DATA
- DETERMINATION OF AQUIFER THICKNESS BY PARTIALLY PENETRATING WELL
- 1096 多段式アースアンカー工法を用いた鋼矢板土留めの実測例
- 軟弱粘土地盤泥水掘削の安定について
- 988.軟弱粘土地盤泥水掘削の安定について(地盤の変形)
- 1302 4段アースアンカーを用いた鋼矢板土留めにおけるアースアンカー除去時の力学挙動
- 1205 山留め鋼製切ばりに作用する温度応力
- 穴あけベンケルマンビーム試験による舗装構造の解析