模型振動ローラーによる砂質土の締固め
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概要
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off-the-road locomotionにおいて, 車輪型車両は移動機能のほかに, 軟弱または疎な地盤上を走行しながら転圧するものであるから, 一般車両と異なり, その性能は土の強度に大きく影響される。本報文はこの立場から土の締固め問題を模型振動ローラーによって追及している。土とク動車輪の間には種々の関係があるが, ここでは鋼車輪が軟弱な地盤上を自走する場合について考察している。実験は砂質ロームを土そう中に詰め, 振動ローラーを自走させて土中応力, 締固め密度, コーン指数を求め, 転圧の有効深さ, 土中応力および最適振動数の推定を行なっている。乾燥密度と転圧回数との関係について実験式を提案し, さらに沈下量と乾燥密度から求めた締固め率の比較を行なっている。この結果締固め効果の判定は沈下量よりも密度を基準にとる方がよい。また, 振動転圧中の土中応力, γ_dと含水比, γ_dと振動数などの実験値が示され, さらに転圧の有効深さを種々の含水比, マキ出し厚さについて検討し, その結果, マキ出し厚さは13 cmで, ローラー直径との比は, 直径の3〜4割程度とすることを提案している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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