砂の三軸圧縮試験において載荷の摩擦力を除く簡易試験法
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概要
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三軸圧縮試験を行なう際の供試体端面拘束の問題は以前から多くの研究者によって検討されてきたが, 著者らは従来用いられている加圧板とシリコングリスを塗ったゴム膜を供試体と加圧板の間に入れた潤活性加圧板とを用いて, 砂の三軸圧縮試験を行ない, 比較検討した。試料は0.3〜0.6 mmの乾燥川砂で, 供試体高さを, 高さ/直径=1,2とし, 密度は3種類, 側圧も3通りに変えて圧密排水試験を行なった。従来の加圧板を用いた実験では, ゆるい密度の供試体の場合は中央部が膨らみ, 高い密度の場合ははっきりしたスベリ面が生じるが, 潤活性加圧板を用いた場合, どちらも均一に変形しスベリ面は生じない。また強度のピーク点もあまりはっきりせず, 内部摩擦角が1〜3°小さくなる。なおこの場合, 高さと直径の比が1でも2でも, 差はなかった。これらの実験結果を考えあわせて, 三軸圧縮試験は高さと直径が同じ供試体で, 加圧板には潤活性のものを用いて行なうことが望ましいと結論している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-09-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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