沈埋トンネルと地盤の相互作用に関する実験的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
沈埋トンネルなどの埋設管と地盤との相互作用について実験的に調べるため, 試験そう(槽)内の地盤に任意の変形を与えることのできる地中ヒズミシミュレーター装置を開発した。幅3.0 m×長さ3.4 m×高さ0.78 mの試験そうに11本の油圧ピストンを取り付け, 単独に制御することにより試験そう内の土に任意の変形を与えることができる。この装置を利用して, 沈埋トンネルの模型に正弦波形の地盤変位を与え, それによって模型に発生するヒズミについて調べた。地盤の変形によって地中埋設管に生じるヒズミは弾性床上のハリとして説明できる。弾性波の伝パ速度から得られる地盤の弾性率を使った地盤反力係数は, この実験結果よりはるかに大きく約50倍である。理論式をあてはめて, K'を推定してみると弾性速度から得られる地盤の弾性率を使って求めた値よりもはるかに小さく約10〜20分の1である。地盤反力係数を求めようとするような状態では, 弾性波の伝パと比べると地中のヒズミのレベルが非常に大きいため, 土の非線形性により, 10分の1ぐらいまで土の弾性率が低下するものと考えられる。クイの横抵抗問題で使う横方向地盤反力係数を使うと実験結果と良く一致した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク