空港舗装における路盤の等価値に関する研究
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概要
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空港舗装における等価換算係数に関する問題点を明らかにするため, 現場CBRが約13の砂路床上に延長170 mの円形のアスファルト試験舗装を製作し, 17区画24種類の試験舗装に対し, 大型航空機と同等の脚荷重を持つ原型走行荷重車を用い, 載荷試験, 走行試験が実施された。繰返し走行荷重によって試験舗装の破壊状況を明らかにし, 路盤の等価換算係数(等価値)を定めた。アスファルト安定処理, セメント安定処理, リーンコンクリート, スラグについては, 路床鉛直応力から求まる値を使用すべきである。浸透式マカダムの場合, 路面累積塑性沈下の結果から粒調砕石なみの効果しかない。限られた試験舗装の結果から算定される等価値を弾性理論などを利用して, 広くあらゆるケースに適用できるよう普遍化する試みを行なった。それにより本実験で求められた等価値は通常の舗装に対し, そのまま適用できる。その他, 路盤の等価値の検討に関連して, 空港舗装の破壊, 表層+基層厚, 航空機の反復作用回数, 路床の設計CBR, 砂路床の締固め度などについて考察した。静的あるいは, 低速走行荷重に対する表層+基層厚として10 cm程度の供用性の良いこと, 砂路床の設計CBRは現場CBRから算定すべきことがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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