小櫃堰地下連続壁の設計と施工
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概要
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小櫃ぜき(堰)は, 浸透性地盤上に築造されたフローティングタイプの頭首工である。総せき幅122 m, せきの長さ56.5 m, 純径間18 m, 扉高3.53 mの鋼製シェル構造ローラーゲート6門からなる全面可動ぜきで, 他に魚道および左右岸の取出し施設からなっている。止水壁はイコス・クラムシェルによって施工した。掘削面の崩壊防止用泥水はベントナイト, C.M.C(カルボキシ・メチルセルローズ : 粘性を高めるための添加剤), ニトロフミン酸塩(粘性降下剤)を適量添加して配合を決定した。1エレメント(施工単位幅)は, 4.6〜6.5 mを標準とし, 総エレメント数は31である。ジョイントの工法は, セメント・ベントナイト注入法と止水板継手工法の2工法を実施してみたが, きわめて効果的であることがわかった。施工実績は, 1時間当たり1.14〜1.44 m^2の作業能力であり, コンクリート損失量は平均9%であった。ガイドホール掘削実績は, 直径500 mmで4.95 m/hrであった。施工費は, BW工法と比べて17%の工事費増であった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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