カオリン粘土の残留強度に対する初期構造の影響
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概要
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締固めたカオリンの残留強度が初期構造によってどう異なるかを調べるため, 一面セン断試験中に供試体に直流電流を通し, セン断変位に伴う土の構造の変化を電気伝導度の変化としてとらえた。供試体は圧密を1)一方向から加圧し全周排水, 2)一次元圧密, 3)等方圧密の3通り突固めたのち4)膨張させずに飽和, 5)膨張させて飽和の2通り, 計5種の試料を用いた。残留セン断特性と電導度の変化は繰返しセン断方式によって調べた。試験結果によると残留セン断強さは供試体成形法によって決まる初期の構造に無関係で, このことは一定の直圧下における体積変化量が一定であることからも説明できる。直流電導度はセン断の繰返しとともにセン断強さと同様に低下していき, 一定値に落ち着く, 初期と残留状態におけるこれらの比は相関性を示し, 初期構造に無関係であった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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