堆積物の固結過程とその工学的性質
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概要
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タイ(堆)積物の固結という概念を要約すれば, タイ積物が地質学的な長時間のなかで, 「おしかため作用」と「こう(膠)結作用を受けて, しだいに固まっていく度合といえる。タイ積物は, 地質工学的には固結の程度によって, 土, 軟岩, および硬岩に大別され, それらの構成粒子が粒状か粘着性かで, それぞれ工学的性質が異なっている。本文では, 土と岩(硬岩)の境界領域である軟岩に焦点をおいて, 土が岩にどのようにして変わっていくか, ということについて述べた。まず, 固結作用によって, タイ積物の物理的性質が変化する。このことは, 新旧のタイ積物を湿潤密度や弾性波伝パ速度で整理すると理解される, また地質学的な時間と一軸圧縮強さ, および間ゲキ比の関係からも推定される, と述べている。さらに, タイ積物の物理的性質が変化の過程をたどる間に, タイ積物の集合体としての地盤の性質がどう変わっていくか, ということについては, それぞれ地盤の工学的性質の分布と連続性, 地盤のセン断強さ, 地盤の変形および圧密沈下, 地盤の透水性, などから検討を加えている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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