TACSS工法による薬液注入の施工
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概要
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TACCS工法は1液システムの注入工法であり, 薬液は地盤中の間ゲキ水を化学反応の一方の成分として利用でき, 不溶不融で, 疎水性のゲルを生成する。反応中は, 漸次粘性を増しながら膨張するので, ポンプ圧による受動的な浸透以上の注入効果が期待できる。砂, レキを用いた場合の固結土の性質は, 一軸圧縮強さで40〜120kg/cm^2,透水係数で10^<-4>〜10^<-6>cm/sec程度であった。この工法が適用できる地盤は, 透水係数で10^<-4>cm/sec以上が可能である。一般的な特徴として強度増加がきわめて早く, 注入後数時間で最終強度に到達させることも可能である。耐久性については, 固結土の供試体を海水中や想定される種々の条件下の土中に埋没させ, 動弾性などを経時的に測定しているが, 今のところ変化は認められていない。また施工例としては, 1)河川中の玉石の混っている空ゲキの大きな地層, 2)海底炭鉱の軟弱な地層の止水および強化, 3)N値50前後の締った細砂層の三つをあげている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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