道路ノリ面の実態調査
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概要
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実際に施工されている各種ノリ面保護工の効果を数多くの実例について調査し, それぞれのノリ面がもつ条件にもっとも適合したノリ面保護工を見いだすことにねらいを置き, 全国の国道を対象に1,900個所の切取りノリ面について実態調査を行なった結果が報告されている。調査の内容は, 路線名, 施工年月日, 正面図, 断面図, 土質, 岩質, ノリコウ配, ノリ高, 風化の程度, 割れ目の状況, ノリ面工の工種および使用材料, 表面水やわき水の状態, 全体的にみた安定性, 崩壊の履歴とその原因, 気象条件, 施工後のノリ面の変状, 植生やモルタル吹付け工の状態などの項目である。調査の結果, 無処理のノリ面, モルタル吹付け工, コンクリート枠工のノリ面で問題があり, 今後ともこれらの工法については十分な検討が必要であるとしている。また植生工の適用にも問題があり, 今後とも検討の必要がある。一方, ノリ面に集まる水の処理が悪いために崩壊が生じることも多く, 水処理を適切に行なう必要があることを指摘している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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