自然斜面および宅造斜面の安定性について
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概要
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自然斜面および人工斜面の崩壊における典型的ケースをあげ, それらがどのようなメカニズムで崩壊に導かれているかを述べるとともに, これらの崩壊を予測または防止するためには, 在来の慣行調査すなわちボーリング調査, 物探・電探調査, 露頭調査だけでは不十分であり, 正確な地形図, 空中写真および横ボーリングの結果などを用いて地盤の弱線の方向と弱線の密度をは握する必要があることを強調している。なお斜面崩壊の典型的ケースとしてつぎのものが述べられている。自然斜面については, 1)表層崩壊, 2)基岩の「われ」と内部の地下水が素因となる崩壊, 3)基岩の崩壊, 4)パイピング現象による崩壊, 5)その他の崩壊などである。人工斜面については, 1)傾斜した節理の発達しているケツ岩や砂岩などの地盤の切取りによる崩壊, 2)ブロック状に破砕されている基岩の切取りによる崩壊, 3)断層や破砕帯などにほぼ平行に切取りを行なうことによる崩壊, 4)破砕帯から地下水の供給を受けている砂レキ層と粘性土とが互層をなしている斜面の土工による崩壊, 5)斜面に設けた擁壁の倒壊などである。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-03-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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