砂の現場CBRと室内CBRの関係
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概要
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二, 三の空港の路床砂に対する試験で, 現場CBR値と室内CBR値の間に大きい相違が認められ, 設計上問題となっていることにかんがみ, この研究では砂の土性とCBRの間に存在する種々の関係を明らかにした上で, 多くの試料に対する試験結果をもとに, 支持力理論を利用して両CBR間の定性的関係を導いた。室内CBR試験ではモールド側壁の受働土圧の影響を大きく受け, ある種の砂に対して両CBR値の間に差異を生じさせる。これらの関係は統一土質分類の結果と密接な関係があり, 74μフルイ通過量が5%未満のSP, SWでは, 明らかに室内CBR>現場CBRとなるのに対し, 同じく5%以上の土では現場CBR≑室内CBRであることが判明し, 土の粘着強度が上述の関係を支配しているものと思われる。さらに, 両CBR間に差異のある土に対しては, 直径2cmの特殊プランジャーを用いた室内CBR試験用モールドでの貫入試験から, 実用上問題のない精度で現場CBRを推定できることを示し, また現場CBRに対するサーチャージの影響は小さく, これを考慮する必要のないことも確かめられた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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