杭頭固定度を考慮した組杭の3次元解法
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概要
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斜めグイを放射状に配置した場合に見られるように, 外力と抵抗力が一平面内におさまらない場合を対象として, フーチングの力のつり合い式を三次元で考えたクイ基礎の計算法と数値計算結果を提示している。変形の解析においては, クイ頭とフーチングとの間に回転ばねが介在するものとし, クイ頭回転剛性を導入することにより, クイ頭固定度を定義している。この値はヒンジに対しては0,完全剛結に対しては1.0となり, 固定度に応じて両者の間の値をとる。計算結果によれば, この固定度はクイ基礎の変形と断面力に対して, 軸方向ばねと同様な効果を持つ因子であることを確認している。軸方向ばねに関しても, 回転ばねと同様な取り扱いをして得られる無次元量とクイ応力や変形との間に直線関係のあることを見だしている。また, クイに作用する水平力に対して変形とクイ軸力以外の断面力を低減するという観点からは斜めグイは有効であるが, そのためには0〜1の間で変化する上述の無次元量がある程度以上の値を持つ必要があり, これらの値がともに1に近ければクイ軸力も低減することを指摘している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-12-15
著者
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