軟弱地盤の改良効果(その2) : 地盤調査結果および構造物の建設に伴う沈下の状況について
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概要
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N値が0〜3程度の深さ30mの粘土地盤に12mのバイブロコンポーザーによるサンドパイル打設によって地盤改良した後, 地上5階地下1階の鉄筋コンクリート造りのビルが建設された。工事の進行につれて構造物外周の柱の位置で沈下測定を光学レベルによって実施した。建物荷重強度は5.30t/m^2〜6.94t/m^2の範囲にあり, 150日経過後の沈下測定値は平均90mm〜100mmであった。改良地盤の沈下量を0として下部の未改良地盤に対して圧密沈下計算を行なうと150日経過後で約80mmとなる。したがって構造物の絶対沈下量の大部分は下部未改良部分の圧密沈下がほとんどであり, 改良部分の沈下量は全沈下量の6%程度にまで軽減しているということが推定された。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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