トンネルにおける現象的土圧論
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概要
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工事中のトンネルに表われる土圧の作用を解釈する立場を現象的土圧論と定義して, 約30件のトンネル土圧計測事例をもとに, 土圧の発生要素とその機構などについて整理, 考察を行なった。まずトンネル土圧の発生機構について, 崩壊現象と土圧との関連, トンネル周辺の応力状態とアーチ作用, 実際に支保工や覆工に加わる荷重, 素掘面の変位, 膨張, 山ハネなどについて, 検討した。土圧発生の地質的要素と岩盤・岩石の物性について調べ, 崩壊しやすい地層とその地質予測方法について検討した。トンネルの掘削・施工・完工後の土圧現象を知るために, 土圧計測法が重要で, 素掘面の変化, 岩盤の支持力, 支保工応力, 変位, 覆工土圧, 覆工コンクリート応力などの計測法の実例をあげ土圧現象のは握のために統一的計測法の必要を強調した。最後に支保工に作用する荷重, 支保工の強度計算, 覆工応力の計算について研究し, Proctor & Whiteの岩石荷重解析法は簡明であり, ここに示された方法によって求めた計測値を適用できることを明らかにした。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1972-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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