地震波推定のための地下構造調査
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概要
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構造物の基礎地盤あるいは, 地表の, 大地震時の振動の性質を明らかにすることは, 構造物や地盤の破壊機構を解明するためにも, また事前に有効な耐震の対策をたてておくためにも, 必要なことである。ところが実際は, 調査の必要な地点に, 適当な, 地震記録のないことが多い。そこで地震波を推定する必要が生じる。1968年の十勝沖地震の後に青森県における国鉄東北本線沿いの盛土被害地点および, 強震計設置点の地下構造を調査した結果と, それを地震波推定に応用した方法について研究した。横波の速度約50m/secのピート層を持つこの地域では, きわめて大きい加速度が地表に生じ, 卓越周期も地下構造に影響されて, 各地点では, 相違することが明らかになった。地下構造の調査に, ボーリング孔を用いる速度検層が有効である。チュウ積腐植土層のS波の速度は50m/secできわめておそい。洪積層上面より浅い各地層のP波, S波の速度を定め, 平均速度はS波で400m/secであった。N値をもとにS波速度の推定を行なった。S波の重複反射計算を行ない震害地点地表の地震波形あるいは最大加速度値を推定した。
- 1972-12-15
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