崩壊性堆積物斜面の安定 : 岩石斜面の安定
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概要
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自然斜面および切取り斜面の安定度を判定し, 地スベリや斜面崩壊を未然に防止することは, 鉄道沿線の災害防止あるいは斜面の設計施工の立場から, 重要なことである。自然斜面を地形地質から定量的に分類し, かつその安定性を判定することを試みた。昭和35年頃より全国にわたって防災工事や, 建設工事に先立って地質踏査, ボーリング, 弾性波探査, 電気探査, ボーリング孔内検層, ボーリングコア試験などを含む地質調査が, 総合的に実施されてきたのでこれらの調査結果に基づいて, 斜面の性状を明らかにするとともに, 調査地付近の過去の災害記録または工事中の施工状態から, 斜面の安定度を判定することができた。調査地点は約200か所で, 全国にわたり, 崩壊性タイ積物斜面, 岩石斜面について, 種々の調査結果を統計的にまとめ, 自然斜面の性状, 崩壊の危険度を定量的に算定した。ガイスイは, その斜面の平均傾斜角が50度をこえる場合は, 必ず崩壊が生じ, 斜面長, 平均傾斜角, 安定性の間の関係を求め, 崩壊を起こす可能性のタイ積物の弾性波速度は, 大体1.2km/sec以下であることがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1972-12-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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